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「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」

UNIVERSAL FIELD CONCIERGE 養成講座

ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ

UNIVERSAL FIELD 

CONCIERGE

養成講座

ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ

山岳観光資源を活かしたユニバーサルツーリズム(UT)推進人材育成事業

 本講座は、バリアフリー環境の整備が困難な山岳資源を障害の有無や年齢を問わず、 車いすユーザーとその家族や友人が共に楽しめるものとするために専門的な知識を習得し、ユニバーサルフィールドツアー(UFT)に関わる旅行商品の企画、観光事業者へのアドバイス、また、観光事業者と旅行者のコーディネートに対応できる「 ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ(UFC)」の養成講座です。

なぜ、山岳観光資源でのユニバーサルツーリズムなのか

 長野県の山岳環境は、世界級の魅力を有する地域観光資源として認知されています。しかし、身体的ハンディ等のある来訪者やその家族や友人への対応は発展途上であり、観光振興において大きな機会損失となっています。

 これまでも、都会観光型のユニバーサルツアー実施に向けた取り組みや、バリアフリー環境の整備に関するマニュアルは作成されてきましたが、バリアフリー環境の整備が困難な山岳観光地における対応についてはほとんど実施されておらず、そのノウハウの蓄積や人材の育成が課題となっています。

 2016年度には障害者差別解消法が施行され、国や地方公共団体および民間事業者は、障害のある人とその家族や友人の旅行においても、障害を理由とする不当な差別をすることや、人権を無視した対応をしてはならず、合理的な配慮について具体的に検討し実施することが求められるようになりました。

障害のある旅行者と観光事業者の意識

 信州大学と長野県が合同で実施した、県内在住の障害者手帳保有者を対象とした調査(障害のある人の野外活動ニーズ調査,2017,加藤・長野県健康福祉部)では、障害のある人も家族や友人と一緒に自然の中での余暇やスポーツをしたいと感じている人が少なくなく、自然の中でスポーツや余暇を楽しむための専門家や専門の機材などがあればバリアフリーでなくとも構わない。という回答が得られました。しかし、実際には何ができるのかわからない。という声も聞かれました。

 一方で、国土交通省・観光庁「ユニバーサルツーリズムの推進に関する効果検証報告書(2016)」によると、ユニバーサルツーリズム等に取り組んでいる事業者は、調査当時の数値では16%でした。新たな市場創造に対する期待から「将来的に取り組みたい」と考えている事業者は34%でしたが、実際の取り組みについては不安も多く、「ノウハウがない」「協力者がわからない」「事故などのリスクが大きい」「受入環境の整備(バリアフリーへの対応)」などが課題となっていると回答されました。

 これらのことから、旅行者と受け入れ先である観光事業者には、希望と不安がそれぞれ入り混じっており、行動したくとも積極的に実施できない現状があると考えられます。

UFC養成講座が目指すもの

 このような背景を踏まえ、本講座では、長野県の有するバリアフリー環境の整備が困難な山岳資源を障害の有無や年齢を問わず誰もが楽しめるものとするため、専門的な知識を習得し、多様なニーズに対応できる「ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ」を育成することを目的としています。本講座を通して、本講座の修了生=ユニバーサルフィールド・コンシェルジュが、障害のある人とその家族が自然の中での活動を楽しめる山岳観光環境を構築することで、新たな観光需要の喚起や雇用の創出、共生社会の実現に繋がるものと考えています。

お問い合わせ

信州大学ユニバーサルツーリズム推進人材育成事業 事務局

TEL:0263-37-2193

MAIL : ufshinshu@shinshu-u.ac.jp

- 企画・監修 -

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「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」 山岳観光資源を活かしたユニバーサルツーリズム推進人材育成事業

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