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令和元年度「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」

UNIVERSAL FIELD CONCIERGE 養成講座

ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ

UNIVERSAL FIELD 

CONCIERGE

ユニバーサルフィールド・コンシェルジュ

第3回ベーシック養成講座

ユニバーサルフィールドイベント企画運営実習
〜ユニバーサルロゲイニング〜

UFCのチカラ:企画力・専門知識・発信力

令和元年度講座実施日:2019年10月5~6日

 これまでの学びを活かしながら、ユニバーサルツーリズム利用者と関わることを通して、ユニバーサルフィールド・コンシェルジュとしての自身の力を試すとともに、ユニバーサルツーリズム推進に向けて今後身につけるべき力や、所属地域や団体等の課題を把握することをねらいます。

Universal Fes2019_1.jpg

 今回の講座は、戸隠キャンプ場で行われるユニバーサルフェス※1):を実践の場として、受講生自らが車いすユーザーやその家族と関わりながら、ユニバーサルフィールド・コンシェルジュに必要な専門知識やコミュニケーション力、企画力・発信力等を高めていく講座です。

 講座の初めは、イベント参加者を迎えるため、信州大学の学生有志とともに、HIPPOcampeに代表されるアウトドア用車いすの取り扱いについて振り返りを行いました。翌日の講習では、車いす利用者とその家族らとチームになって、戸隠キャンプ場や牧場を散策しながらポイントラリーをするユニバーサルロゲイニング※2)を行います。

※1)ユニバーサルフェス(ユニフェス)・・・バリアフリー環境の整備が困難な山岳観光資源を、専用機材や人の手、アイディアを活用して、誰もが楽しむことができる自然体験型イベント。

 

※2)ユニバーサルロゲイニング(ユニロゲ)・・・2名以上1組でチームになり、専用のwebアプリを活用し、「会場に設置されたロゲイニングポイントを探す」、または、「会場内にいる参加者やスタッフから出される課題をクリアする」とポイントが獲得できます。合計獲得ポイントを競うインクルーシブリアルゲーム。

今回の講座では、次の4つについてイベント中に実施してもらうよう、受講生に課題を提示しました。

 

  1. 参加家族との円滑なコミュニケーション(コミュニケーション力)

  2. アウトドア用車椅子を利用する車椅子利用者とその家族のサポート(専門知識技術)

  3. ユニロゲポイントとしての受講生地域観光PRクイズや課題の提示(企画・発信力)

  4. イベント中の写真撮影(発信力)

 

 講座の終了後の具体的なユニバーサルフィールド・ツアーの企画調整、実施を地域で行っていく力をつけるために、実際にその旅行者と関わり、声を聴くことも大切です。

 

 その一環として、夕方の講座では、キャンプをしながら明日のイベントを楽しみに待つ、車椅子利用者の子どもとその家族5組に対して、各受講生の所属地域や事業内容の魅力をプレゼンテーションする講座、『受講生地域における観光資源及びUFツアーの魅力発信』を行いました。

 参加家族からは、「車椅子のままゴンドラに乗ることができるのか?」「どの時期の旅行が、車椅子利用でも混雑なく楽しむことができるのか?」と言った質問が受講生に投げかけられました。中には、プレゼンテーションに対して、質問やポジティブな評価あまりないといった厳しい反応もあり、各受講生が、様々な方法で利用者家族と対話をしながら、ユニバーサルツーリズム対象者のニーズの確認をしていきました。

実践講習 ユニバーサルフィールドを活用したイベント実践

〜ユニバーサルロゲイニングを通したコミュニケーション実践〜

 

 翌日の講座では、受講生1名と、参加家族1組がグループを組み、ユニバーサルロゲイニングを行う中で、専用機材の取り扱いスキルを生かすこと、コミュニケーションスキルを磨くこと、ユニバーサルツーリズムの展開の可能性について実感することをねらいとしました。

 

 イベントでは、スマートフォンでQRコードを読み取るとポイントが加算される仕組みを持つWebアプリを用いて、戸隠キャンプ場内に散りばめられたポイントを散策しながら見つける活動を行いました。

ポイントは、①その場所に行ってQRコードを読み取る ②ポイントを持っている人に話しかけ、その人から提示される課題やゲームをクリアしQRコードを読み取ることで獲得することができます。

アプリの地図上で、ポイントが隠れている場所のヒントを見ることができます。

また、受講生・スタッフも含めイベント参加者全員には、QRコードシールを貼ってもらい、ゲームに参加してもらいます。

 『ユニバーサルロゲイニング』を、観光促進や地域造成の視点から見ると、ユニバーサルロゲイニングには、以下のような役割があり、UFC養成講座が目指す社会の姿が含まれています。

 

ユニバーサルロゲイニングとは

 バリアフリー環境の整備が困難な自然を観光資源とする地域において、ユニバーサルフィールド推進観光PRアプリ(UNI.ROGA)を活用し、障害のある方が自然を楽しめる環境を構築するため、産学が連携して実施するインクルーシブ観光プログラムです。

 ユニバーサルフィールド化された参画地域をフィールドにして、障害がある方々を積極的に受け入れようとするお店や施設はもちろん、自然の中にあるポイントを、地図をみながら探します。『人』にもロゲイニングキャラクター(ロゲキャラ)としてポイントが設定され、ロゲキャラから出題される課題がクリアできれば、ポイントを獲得できます。

 そして、獲得したポイントの合計点で順位が決まり、上位入賞者には参画地域の特産品など豪華商品が当たります。多様な人々がユニロゲを通して積極的にコミュニケーションを楽しみながら共生社会を実現するプログラムです。

ユニロゲ図.jpg

ユニバーサルロゲイニング 企画・監修: 合同会社SOU

ユニバーサルフィールド推進観光PRアプリ 開発:信州大学工学部 小林一樹 准教授
                   信州大学プロジェクト 信州リビング・ラボ

〜受講生の声から〜

 

  • 天候や状況、保護者と子の関係性を勘案しながら、自分がどの程度コミットするべきか考えながら行動することに、難しさと楽しさを感じました。

  • 天気が悪かったのが残念ですがとても楽しいイベントだと思いました。イベントだけでなく、いつ来てもこういった環境が整っているといいなと感じました。

  • 実践の体験で、人との接し方,家族の大変さ、でも楽しさを体験出来た。

  • お子さまはもちろん、ご家族が嬉しそうなことを実感した。

〜参加家族の声から〜

 

  • 知識が豊富で、親切丁寧に対応して下さいました。

  • こちらの立場に立った思いやりを感じました。

  • 優しい、障害に合わせた対応をしていただける、話を聞いてもらえました。

  • 普段みんなと一緒に遊ぶ事が難しい場合がありますが、車椅子中心に考えてもらえるのはありがたいです。

  • 障害を知っているという意味で安心でした。

  • 個々に合わせた対応をしていただける事が良かった。業務的な対応でなかった。

お問い合わせ

信州大学ユニバーサルツーリズム推進人材育成事業 事務局

TEL:0263-37-2193

MAIL : ufshinshu@shinshu-u.ac.jp

- 企画・監修 -

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